小品展【books+】Ⅲ『OUT』
Posted on 11月 28th, 2015, by gyorin
展覧会もすっかり終わってしまいましたが・・・
行っていただいた方、ありがとうございました。
せっかくなので描いた作品の続きを。
桐野夏生作『OUT』
深夜の弁当工場で働くパートの主婦・弥生が、夫によるDVに耐えかねて殺害したことをきっかけに、平凡な主婦たち4人が自由を求めて日常を離脱・脱社会化し、「OUT(アウト)」してゆく物語・・・
この「弁当工場」の描写が超リアルで、心に深く突き刺さる作品。
「平凡に見えるみんなの中で、アウトなのはさあだれでしょう?」という絵なんですが、
やはり2009年の『Books』展でも同じものを描きました。
こちら2009版。
心なしか、猫の目が寄り気味・・・。
しかしながら6年間の成長は、そのくらい。
ところでこの正面から整列する猫の構図、ワタシの十八番。
一番最初に描いたのが、恐らく2000年頃。↑大学の課題でデビュー。
そしてLINEスタンプにまで。
大好きな作品を大好きな構図で描いた、6年目のOUTでした。