TCAF・・・・影に耳あり障子に目あり・・・・

Posted on 11月 26th, 2007, by gyorin

20071124.jpg
あら??どこかでみたわ、この絵。
そうそうご存知「猫影」の拡大版です。
これ、こう見えてもF100の巨大な絵。
「次はF40の倍は描いてよ」とかいうリクエストの元嫌々ユザワヤへ。
F80を買おうとしたらとなりにF100があって、なんとその差は¥800!
そりゃ100でしょ!と値段差により100を選択。が!!!
F40でひいひい言ってるんだから、100なんてもう・・・。予想をはるかに越えた扱いにくさ!
まず自宅階段に入らない・・・・。
ワタシがアトリエとして利用していたのは3Fの自室。
ここはベッドもあって、室温調節がスムーズ、また欲しいものがすぐそこ、というなかなかの快適空間。
しかし3Fまではとても上がらないので、泣く泣く今は納屋と化してるじめっとした1Fの部屋をアトリエとしました。
窓いっぱいに広がるF100のキャンバスは、採光を防ぎ気分を暗くします。
勿論定規は届かず、苦労して引いた線も真っ直ぐなんだかどうなんだかわからん・・・。
よりにもよって「障子」なんていう直角が露な題材を選んでしまったワタシ。
障子の下書きに一体どんだけ費やしたことか!
更に猫集まって大猫描いて見れば・・・・すごい空間!!
今までA4くらいに描いてたもんだからもう空く空く!猫の中が!!
動転してグラデーションとかにしてみても空間が空きすぎて、薄汚いもやとかシミみたいだし・・・。
A4時代は適当に取った色で適当にぼやかしてできた柄だったんだけど、この手は通用せず。。
取り急ぎで微妙なグラデーションで終わらしてみたんだけどやっぱり微妙。
最後になんとかせねばと画廊の人と頭を悩ませ、本をめくってでてきたのは・・・・若沖!!!!
若沖の「鳥獣草花図」は最高☆☆六本木の森美術館ができたときに本物を見て、感動。
そのとき初めてモザイク技法に気づき、そこもまたあまりにモダンで感動したとこ。
一応の完成をしている絵画に格子を描き入れるのはかなりの勇気。
相当変になる恐れあり。しかもかなり時間は差し迫る時分。
どうする?そして賭けにでたワタシ・・・・。
かなり大変でかなり緊張の3日間。。。自分がやってることが合ってるのか間違ってるのか。
最後までよくわからなかったけど、途中で止めれば明らかに未完成になってしまう。
超葛藤の中でなんとか終わらし・・・・あら!なかなかいいじゃない?
若冲には足元にもおよばずとも、少しはモザイクも掛かって、なんだかデジタルな感じ。
新たな表現を限界で発見☆新生猫影☆
もうあんまやりたくないけどね!

コメントは投稿できません