2021年3月

くろの話~最後の介護編~

投稿日 2021.03.22, by gyorin

最愛の猫が亡くなって2週間。

周りの人たちはいかにショックか気遣ってくれますが、意外に大丈夫。

ぽっかり穴は空いてますが、だいぶ前からいつかは来るのがわかっていたから、とても準備ができたのでしょう。

はっきり言って、万端。

この先は老猫の最期を検索してる方に向けて、記録です。

私がどんだけ「老猫 ○○」を検索したことか。ほぼ表示されるタイトルは読んだくらい。

個人のブログも、どれだけ役に立ち、どれだけ支えになったか。

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年齢的にも、いったいいつまで生きるんだろう…と常々思っている中、急に甘えてくるくろ。

仕事の膝に乗っちゃったりなんかして。どうした、そんなことしないじゃない、いつもは。

あんまりご飯を食べなくなり明らかな弱りが見えたのが3週間くらい前。

なにかすごい治療をする気はもうなくて、「これが最後です」といわれれば受け止められる気分で、

最後の診察はと思って、ずっとお世話になっていた引っ越す前の動物病院(自宅の1Fだったところ)へはるばる連れて行きました。

そこで命からがら※血液検査した結果は腎臓病。おそらく末期。※血管が細すぎてすごいわずかの血をとるためショックで一度死にそうに…(;´Д`)

でもほんと年も年だし、いまさら腎臓病の食事療法とかも、どうせ食べないだろうし、最期くらい好きなもの食べたいし。

でもどうなの?と「老猫 腎臓病 末期 食事」。

葛藤がありつつも食べない中、実家から元気猫のウエットフードをもらい、そういうの食べない猫なのに急に食べてくれた!

この時には子供の離乳食に使ったぶんぶんチョッパーが大活躍。

しかし数日で食べなくなり、次のチャレンジは猫大好きチュール。

チュールも日ごろたいして食べなかったんだけど、興味を引いたもんだから片っ端からチュールをあげまくる。

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1日に1チュールくらいから、段々減って、でも味を変えると食べてくれたり。

最後はスプーン1杯とか。でも気を引こうととにかくいろんなチュールを開けまくった。

病院からは皮下注射の点滴キットをもらい、超怖いけど、見るのも怖かったけど、挑戦。

病院嫌いだし、病院とおいし、でもこれやると楽だからと、自宅でできるよう配慮してくれた。なんとかやらないと。私が。

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どうみても針。な針を、やせ細った皮引っ張って挿すんだけど、できてんだかどうだか。

この時だって、何度「老猫 皮下注射 自宅で」とか検索しまくったことか。

たくさんの人が失敗してて、そうよね、と励まされた。

しかしくろは心臓病だから3日おきに30mlとかで、検索で見るのは皆100mlとか200mlとか入れてて、やや戸惑う。

亡くなる5日前、急にけいれんを起こして焦った。

でも、検索してて知ってたから、そこまで焦らなかった。想定内だったから、良き処置ができたと思う。

それからはすっかり弱って、日に日に足がぐんにゃりして、それでも膝に乗りたがるから、

枯れ木みたいなくろを布に巻いて、腕に抱えてパソコン作業をした。

ドバイとの商談中も、本当はずっと抱えてた。

起こりうる現象を、いっぱい検索して想定してたから、亡くなるときも、悲しかったけど知ってた。

でも知ってるよりずっと楽に静かに逝けたみたいで、何よりの救い。うれしい想定外。

最後の夜は、長い介護だったから、虫の息のくろを腕に抱きながら、「猫 最期」「猫 死んだら」を検索。

おかげさまで、いい見送りができました。

また後世の為に、次は見送り編を綴っておきます。

 

くろの話

投稿日 2021.03.07, by gyorin

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度々登場してきた、猫のくろ。私の相棒。

3月4日の朝、天に召されました。

あと一歩で22歳、人間でいうと107歳くらいでしょうか。長い長い猫生でした。

高校生の時に拾って、青春時代~社会人~結婚~出産、人生の花形を全部共にしてきました。

私はおばさんになって、くろはおばあさんになりました。

もう数年前から、最期はこの腕の中で!を願って暮らしていました。

私とくろには幸いながら、世はコロナ禍。

テレワークをさせてもらえたのは本当に本当にありがたかったです。

体調がいよいよヤバくなって1週間。ほぼほぼくろにつきっきりでの生活。

家で仕事をしてると、カシャカシャいうので目をやると、なんとくろが膝に乗ろうとしてるではありませんか!

膝になんか特に乗らなかったんだけど、最期に甘えてくれるというあれでしょうか。

なんて幸せ!!

それからはずっと膝にのせて、乗れなくなったら腕に抱えて、この数日過ごしてきました。

最期の日の夜は、くろを傍らに寝て、ずっと抱かえて、何度も起きておなかが動いてるのを確認しました。

ぺったり胸の上で寝てくれました。

朝4時くらい、また不意に起きたら、今まで虚ろだったくろの目がすこししっかりして、

私を見ながら「ニャン。」「ニャン。」とかわいい声で何度もしゃべってくれました。

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ここ最近は「ナ~オ、ア~オ」としか鳴いてなかったのですが、最近はそれもなくなって、でもこのときは「ニャン。」でした。

介護が長かったので、何度も「猫 最期」の検索をしてきましたが、よく目にした、「最後にメッセージを残してくれました」というあれでしょうか。

こんなんいいな~、と思っていました。

しゃべってくれました。

朝8時、子供を送り出すために、少し起き上がったくろに、「ちょっと待っててね。すぐ戻るからね」と声をかけて、

くろは立たない足がくにゃんとなってて、片手でこいこいしました。

「あとでね、すぐ戻るね、待っててね」

帰ったら、くろはいつものように横になってて、おなかを触ったら、もう動いてませんでした。

待っててね、っていったけど、もしかして私がずっと見張ってたから、逝きにくかったのかな。

ほんの隙をついて、静かに逝ったのかな。

こいこい、じゃなくって、ばいばい、だったのかな・・・

苦しげな感じは全くなくて、きれいなきれいな、くろらしい最期でした。

黒、クロ、くろ、くろくろくろくろ・・・・

永い間本当にありがとう。よく生きたね。おめでとう。大好きよ。大好きよ。大好きよ。

また会おうね。待ってるね。

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